「!!」

鬼太郎が邪魔していたのではない。
いや・・・正確には、鬼太郎の一部が隆起し、
下着を下ろすのを邪魔していたのだから鬼太郎が邪魔していたことになろうか・・・?
ネコ娘は湯気が出そうなほど顔を真赤にし
両手で顔を覆ってしまう。

−−−やれやれ・・・もう慣れてもいい頃だろうに・・・−−−

鬼太郎はそう思うが、その反面、ネコ娘のこんな仕草や表情は
彼の嗜虐心や独占欲を満足させる。

−−−決して彼等には見せない顔だろうねぇ・・・−−−

鬼太郎の脳裏に黒い羽根と蒼い衣が浮かんで消えた。

「鬼太郎?」

ネコ娘の呼び掛けに鬼太郎は笑顔で応えると
彼女の少し尖った耳に顔を寄せ、優しく囁いた。

「ボクの衣服を全部脱がせられなかった罰は何がいい?」

「だって・・・あれは・・・鬼太郎のが邪魔して・・・」

ネコ娘は恥じらいながらムニャムニャと反論するが
彼女の言葉に鬼太郎は口端を薄く上げ、また囁いた。

「ボクの何が邪魔したって言うんだい?
 ちゃんと言ってくれないと分からないよ」

「ニャッ!!鬼太郎の意地悪!!」

鬼太郎はネコ娘の顎を軽く掴み、指で彼女の唇をなぞる。

「言葉じゃなくても・・・ねぇ・・・」

鬼太郎が熱を帯びた隻眼でネコ娘を見つめる。
ネコ娘の脳裏にまた森で見た女の行為と男の熱い吐息が蘇り
恥かしさでいっぱいになるが、
鬼太郎のその目に見つめられただけでネコ娘の身体の奥が言い知れぬ痺れを生み
抗うことなど出来なくなる。
ネコ娘の顔がノロノロと鬼太郎の隆起した彼自身に近づき
口に含んだ。
まだ、たどたどしい動きだが、猫族独特のザラリとした舌が縦横無尽に動き
油断をしていると持っていかれそうだ。
一度教えれば何でもソツなくこなすネコ娘の器用さが
こんなところにも発揮されるらしい。
ネコ娘の動きに合わせて彼女の形の良い胸が揺れ
それを鬼太郎の両手が包み、胸飾りを指で弄ぶ。

「ふ・・ふにゃ・・ん・・」

ネコ娘の身体がピクピクと反応し、甘い喘ぎ声が洩れると
彼女の口の中で鬼太郎自身がより一層力を増すのが分かる。
このままではすぐにでも・・・だ。
鬼太郎はネコ娘の顔を上げさせ、少々乱暴に唇を重ねた。
そして彼の唇が首筋から鎖骨、そして胸元から腹部へと花びらを散らしながら
徐々に下がっていく。
ネコ娘の両足をM字に開き、鬼太郎が顔を近づける。
そこには、恥じらいながらも鬼太郎を誘う様に蜜を滴らせた
紅色の花が一輪咲いていた。
鬼太郎の指が蜜壺に差し込まれ、舌が花芯を転がす。
的確に彼は彼女の弱い部分に指と舌で刺激を与える。
ネコ娘が堪らず脱ぎ捨てられた鬼太郎の衣服を握り締めると
彼は空いている片方の手を伸ばし指を絡めた。
まるでそれが合図でもあるように、彼女の背が反り、小さな悲鳴を上げた。

トロリと蕩けた様な表情のネコ娘に鬼太郎は囁いた。

「相変わらず感度がいいねぇ・・・
 だけどキミのここはまだ足りないって言ってるよ・・・」

「フニャッ!!嘘!!」

蜜壺に差し込まれたままの指が締め付けられる。

「ほんとさ・・・今だってボクの指を離そうとしないよ」

引き抜こうとする鬼太郎の指に絡み付くそれは恥じらい戸惑うネコ娘とは
全く別の反応を見せる。

−−−聖女の中に咲く花は、遊女の香りで男を誘う−−−

だから溺れる・・・だから不安になる・・・
このままキミを連れ、誰も来ない地獄の底に沈もうか・・・
それをキミが嫌だと言うのなら、その時は・・・
キミの躯を胸に抱き無限地獄に落ちるのもまた一興かもしれないねぇ・・・
鬼太郎の隻眼に妖しい闇が映るが、指を引き抜くと同時にネコ娘が小さく喘ぎ声を上げ
鬼太郎は我に返った。



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