昼下がりのゲゲゲハウスで、目玉の親父と鬼太郎、それにネコ娘の三人が
のんびりとお茶を飲みながら世間話をしていると、窓から化け烏が一羽
飛び込んできた。

「おぉ!蒼が帰ってくるんじゃな・・・なになに・・・もうそんな処まで来ておるのか!
 では横丁に着くのは早くて深夜・・・それとも明日の早朝かも知れんのう」

方向音痴の蒼坊主一人だけなら、いつ辿り着けるかわからないが、
どうやら呼子が迎えに行ってるらしいので、迷うことなく横丁に着くだろう。

鬼太郎が“蒼兄さん”と呼び慕う蒼坊主がこの横丁に帰ってくる。
もちろん久しぶりの再会は嬉しいが、手放しで喜んでばかりもいられない。
何故なら・・・

「にゃっ!蒼さん、帰ってくるの?!私、腕を奮ってご馳走作るね!!
 蒼さんの喜ぶ顔、早く見たいにゃ〜!!」

蒼坊主が帰って来ることを知り、頬染めはしゃぐネコ娘の態度に
鬼太郎の胸の中がジワリと痛み闇が染み出す。

きっとネコ娘は、鬼太郎が慕い尊敬する蒼坊主を
彼女にとっても大切な存在だと思っているだけだろう。
鬼太郎もそんなことは分かっている。
分かってはいるが・・・

−−−今はただの小さな火に過ぎない・・・だけど・・・消すに消せない業火になる前に
   ちゃんとボクが消してあげるよ・・・ネコ娘・・・−−−

染み出した闇が鬼太郎を飲み込み、彼の口端が薄く上がる。

そんな鬼太郎に気付いたネコ娘が不思議そうに尋ねる。

「鬼太郎・・・さっきから黙ったままでどうしたのよぅ?
 蒼さんが帰って来るの嬉しいでしょ?」

「あぁ・・・とっても・・・ね・・・」

そう言う鬼太郎の隻眼には漆黒の闇が映し出されていた・・・









−−−何を作ろうかなぁ・・・−−−

ゲゲゲの森の奥にある自分の家で、ネコ娘は蒼坊主にご馳走するメニューを考えていた。
蒼坊主に・・・と言っても、ゲゲゲハウスで鬼太郎や目玉の親父も食べるのだ。
いつも作っているような料理では詰らない。

−−−明日料理の本を立ち読みして・・・それから買い物に行って・・・
   それから・・・−−−

考えているうちにどうやらネコ娘は寝てしまったようだ・・・



真暗な部屋の中、甘ったるい香の匂いと自分の傍で蠢く何者かの気配でネコ娘は目を覚ました。
が、まるで妖気を奪われたように身体を動かすことも目を開けることも
出来ない。

「だ・・だれ・・・なの?」

やっと発せられたその小さな声で、何者かはネコ娘が目覚めたことに気付いた。
すると、いきなり正体不明の男は彼女に馬乗りになると、荒々しく彼女の胸を鷲掴みにする。
その痛いほどの感触でネコ娘はその時初めて、自分が何も身に着けていないことに気付き驚愕する。

−−−嘘!!どうして・・・?−−−

驚くのも無理はない。
彼女はちゃんとパジャマを着て寝ていたのだから・・・
どうやら男が、ネコ娘が目覚める前に彼女の身に着けている物全てを
剥ぎ取ってしまったらしい。
その上でネコ娘が目覚めるまで、その透き通るような白い肌や
柔らかくも張りのある形の良い胸、そして、若草萌える丘を
視姦していたのだろう・・・

ネコ娘は自分を襲っている男の正体を探ろうとするが、部屋中に充満する甘ったるい香りの所為か
意識が定まらず集中することが出来ない。

大きく脈打ち隆起するモノがネコ娘のピンク色の胸飾りを弄ぶ。

「や・・・いや・・・止めて・・・」

やっとの思いで拒否の言葉を絞り出すが、それはかえってこの男を喜ばせるだけのようだ。
男が馬乗りになったネコ娘の身体から退き、ホッとしたのも束の間、
今度は両足を大きく開かされ、男の顔が埋められる。
鬼太郎しか知らず、鬼太郎しか見ることの無いネコ娘のピンクの花びらに
男の舌がナメクジのように執拗に這う。
ネコ娘は嘔吐しそうなほどの嫌悪感でいっぱいだが、鬼太郎に教え込まれた身体は
この男が与える行為にさえ蜜を滴らせ応えてしまう。

「た・・すけて・・・鬼太郎ぅ・・・」

その時、男の身体がピクリと微かに動いたのが分かった。

−−−鬼太郎?・・・違う・・・鬼太郎に近い存在の誰か・・・?!−−−

鬼太郎ならばこんなことをせずともネコ娘が彼を受け入れることを知っている。
ネコ娘がこの男の正体を考える暇も無く、男自身が彼女の花びらにあてがわれた。

「いやーーーーーー!!」

男は正体がバレることを恐れてか、自分の身体を密着させることなく
彼女の花びらを男の楔が貫いた。

「やめ・・・ぁにゃ・・・誰な・・・の・・・?」

鬼太郎に慣らされた身体は敏感に反応してしまうが、こんな卑劣な男に自分が感じていることなど
知らせたくはない。
ネコ娘は喉から漏れそうになる声を必死で堪える。
するとそれに気付いた男が動きを止め、ネコ娘の掌に指で文字を綴り始めた。

『イ・イ・コ・エ・デ・ナ・イ・テ・オ・ク・レ・・・・・・・ネ・コ・チ・ャ・ン』

『ネコちゃん』・・・確かに男は自分の掌にそう書いた。
彼女のことをそう呼ぶのはただ一人・・・鬼太郎が兄と慕い、尊敬し
彼女自身も今の今まで鬼太郎と同じ様に信頼していたあの男だけだ。
高い崖から奈落の底に突き落とされるような衝撃と恐怖がネコ娘を襲い
パニックになる。
しかし、ゾクゾクするようなネコ娘の中に楔を埋めている男は
自分の正体がバレてしまったことには気付いていないようだ。
ネコ娘のヤワヤワと締め付け吸い付く胎内に夢中で楔を行き来させながら
花芯や胸飾りを指で転がし弄ぶ。

「や・・・あぁ・・・ふにゃ・・・」

もう何も考えられないネコ娘は男によって与えられる行為に飲み込まれていく・・・
男の動きが速められると、ネコ娘の身体が大きな波に浚われ海の底深く沈んで行った。
男はそれを確認すると、彼女の胎内奥深くに思う存分吐き出し、
満足した男自身を緩々と引き出した。

意識を手放したネコ娘の蜜壺から男の白濁液が溢れだす。
しかし、男の行為はこれで終わったわけでは無かった。
グッタリと横たわるネコ娘の蜜壺に指を差し入れ、舌が花芯をネットリと撫でる。
たった今、沈んだばかりの身体から容赦無くまた快感が引き出される。

「もう・・・いや・・・やめ・・て・・・」

拒否の言葉を吐いても男の動きは止まらない。
男の指と舌で強制的にネコ娘は高みへと誘われる。
もう何度達したかわからない。
意識が朦朧とする中、また男の力を取り戻したモノがネコ娘の中に割り入れられる。
蜜壺の中、楔を抜き差ししながら、彼女の胸飾りを男が口に含み舌を絡ませる。
が、朦朧とするネコ娘の反応が鈍いと知ると容赦無く胸飾りに歯を立てられ
意識を引き戻された。
男が達すると同時にネコ娘も深い淵に沈んで行った。
ネコ娘は遠のく意識の中、

−−−これで解放される・・・−−−

そう思ったが、男はまだ彼女を解放するつもりなどないらしく
その手がまたも蜜壺を弄り、舌が身体中に這わされる。
そうして、男自身が力を取り戻すまで、また何度もネコ娘は深みに沈められ
力を取り戻した途端、楔を打ち込まれるのだ。



もうすぐ夜が明ける・・・
男が何度目かの白濁液をネコ娘の中に注ぎ入れ、やっと彼女を解放するようだ。
男の身体がネコ娘から離れた。
部屋中に漂っていた甘ったるい香りも今はしない。
が、その代りに淫靡な情交の香りで満ちている。
男がネコ娘の掌に最後のメッセージを綴る。

『ヨ・カ・ッ・タ・ゼ・・・ネ・コ・チ・ャ・ン』

それからゆっくりと男の指がネコ娘の額に伸ばされ、そのまま彼女の意識を奪っていった・・・


次へ→


              閉じてお戻りください