不気味な地響きと共に足元が大きく揺れ、天井や壁がパラパラと崩れ始めた。
万事休す______出口を探す鬼太郎の足が止まる・・・その時、
「鬼太郎!見て!光りが!!」
ネコ娘の声に鬼太郎が顔を上げると、遠くに針の穴ほどの光りが見え、
目玉の親父の声が届いてきた。
「鬼太郎!ネコ娘!わしの力でも長く保つことは出来ん!走るんじゃ!!」
助かった_____そう思った瞬間、背後で大きく天井が崩れ落ち、砂煙がその場にいる皆を襲う。
「急ごう!」
二人は、人間達を庇い励ましながら目玉の親父がその力で抉じ開けてくれた出口を目指し走った。
「みんな!出口よ!!」
最初に女生徒3人を外に出し、その後を男子生徒が続く。
そうしている間にもだんだんと目玉の親父の力が弱まってきてるのか
出口が狭まってきている。
「ネコ娘!」
鬼太郎の手がネコ娘の腕を掴み、半ば放り投げるように彼女の身を外へと押し出した。
「うにゃ!」
次の瞬間____轟音を上げ洞窟が崩れ、完全に出口を塞いでしまった。
「鬼太郎――――――!!」
ネコ娘と目玉の親父が同時に叫ぶが、もうもうと立ち込めた砂煙に邪魔され
一寸先も見ることが出来ない。
「イヤァ――――!鬼太郎――――!!」
悲痛な叫びを上げ、ネコ娘が砂煙の中へ飛び込んで行く。
どの位の時間が経っただろうか・・・
皆、固唾を飲んで鬼太郎とネコ娘の行方を見守る中、徐々に砂煙が消え
祠の前に座り込むネコ娘のシルエットが微かに見えた。
目玉の親父を始め、生徒達がその影に向かい駆け寄る・・・
「・・・疲れちゃったみたい」
そう言いながら涙で顔をぐしゃぐしゃにして微笑むネコ娘の膝の上に、
頭を乗せ横たわる鬼太郎の姿があった。
___こうして、この事件は無事、終りを告げたのだった・・・
月明りが教室を朧に照らす___
助けられた生徒達が、それぞれの家へと久しぶりに帰っていく姿を教室の窓から手を振りネコ娘が見送る。
目玉の親父は力を使い相当疲れたのだろう。
早々と化け鴉に乗り、ゲゲゲハウスへと戻って行った。
「この可愛い制服とも今日でお別れかぁ・・・ちょっと残念!」
肩を竦めおどけた様にそう言うネコ娘だが、本当は仲良くなった人間達と別れるのが淋しいと、
その背が語っている。
鬼太郎はソッと後ろからネコ娘を抱き締め、か細い肩に顔を埋めた。
___ボクがいるよ・・・キミの傍にはいつもボクがいる・・・___
ネコ娘には彼がそう言ってくれているようで、胸が熱く震える。
「ネコ娘・・・」
前を向かされ、囁くように名を呼ばれると軽い眩暈さえ感じた。
いつも夢見ていたロマンチックな展開・・・
が・・・
「続きしようか?」
「はぁ?」
「さっきは妖に邪魔されちゃったからね・・・ネコ娘だって中途半端だったろう?」
「にゃ・・・何言ってるのよ!ここ、教室よ!」
「こんなチャンス、最初で最後かも知れないよ。
それに明日になればボクの姿も元に戻ってしまうし・・・」
今は砂掛けの術で高校生ぐらいに成長した姿をしている鬼太郎だが、
そう長く続く術ではない。
「・・・でも・・・」
躊躇うネコ娘の唇を何も言わせないとばかりに鬼太郎が奪う。
強引に侵入させた舌が、ザラリとした舌を捕え絡めると、静かな教室に水音が響く。
白く細い首筋から胸元に鬼太郎の指が這い、制服のボタンを一つ、また一つと外し
その下に隠された純白のレースを取り去った。
零れ落ちる二つの果実の頂には、まだ咲くには早い桃色の蕾・・・
愛おしそうに鬼太郎の舌が蕾に吸い付き、転がす。
「にゃはぁ・・・きたろぅ・・・」
スカートの中の小さな布を彼の指が撫でると、布の上からでもシットリと濡れているのが分かる。
鬼太郎の隻眼が満足そうに弧を描き、スルリと布の中に指を滑り込ませた。
一本・・・二本・・・彼の指が蜜壺へと差し込まれ掻き回す。
蜜壺は蜜を溢れ出してるにも関わらず、鬼太郎の指の動きを遮る様に締め付けてくる。
「ネコ娘・・・躊躇ってた割には興奮してる?凄く締め付けてくるよ」
「いにゃ!鬼太郎のバカ!」
泣きそうな顔で恥じらう彼女に鬼太郎の脈打つモノが一層熱くなり、
早く彼女を堪能させろと催促してるようだ。
彼は一度ネコ娘から唇を離し、己自身の熱を逃がすように大きく息を吐き、
それから自分の制服のネクタイを外すと、素早く彼女の両手首を縛り、
教室の窓の転落防止柵に括り付けた。
ネコ娘は彼から与え続けられる行為の波に飲まれ、抗うことさえ出来ずにいたが、
それでも少しの理性を取り戻し、
「誰かに見られちゃうよぅ・・・」
大きな瞳に涙を浮かべ身を捩った。
その彼女の表情や姿に鬼太郎の身も心もゾクゾクとした快感で満たされる。
「こんなに暗い教室、誰も見やしないさ・・・あぁ、でも・・・望遠鏡だったら見えるかな?」
熱に浮かされたような隻眼の鬼太郎が、クスクス笑う。
だが、もうとっくにこの教室には鬼太郎の結界が張られている。
喩、望遠鏡で覗いたとしても、真暗な無人の教室が見えるだけだ。
彼の許しがない限り、潤んだ瞳の仔猫でさえ逃げ出すことはかなわない二人だけの世界・・・
しかし、そんなことは全く気付かないネコ娘は、外から見えない様に腰を後ろに突き出した格好になる。
−−−いい眺めだよ・・・ネコ娘・・・−−−
誘う様に突き出された滑らかな桃尻から蜜壺秘めた花園へと丹念に鬼太郎の舌が這い回る。
彼女の白い太腿を溢れた蜜が伝い落ち、切なく甘い吐息が何度も洩れた。
「きたろぅ・・・おかしくなっちゃうよぅ・・・」
鬼太郎は大きく隆起する彼自身に蜜を絡める。
成長の術で身体の全てが大きくなっている今、迎え入れるネコ娘に苦痛を与えないようにだ。
ゆるゆると鬼太郎自身が蜜壺に飲み込まれていく。
最初こそいつもと違う感覚にネコ娘の背がビクっと慄いたが、すぐにピッタリと吸い付く様に
彼を迎え入れる彼女自身に鬼太郎の方が驚かされる。
この猫だけは・・・絶対に離さない・・・
貪り喰い尽す様な鬼太郎の腰の動きに合わせて、激しく揺れる白い胸の蕾を指で摘まむと
それに反応して彼女が一段と彼を締め付けてきた。
「くっ・・・」
歯を食い縛り堪えるが、いつまでもつか・・・
だが、ひと足早く絶頂という名の大波がネコ娘を浚っていく。
「はにゃぁぁぁぁ・・・ん・・・きたろ・・堕ちるぅ・・・」
透き通るような白く滑らかな背が反り戦慄くのを眺めながら動きを速め、
彼女の胎内奥深くへと勢いよく白濁液を吐き出した・・・
朦朧とした意識の中、ネコ娘は思う。
鬼太郎は敵妖怪と戦ったその後で必ず自分を激しく求める・・・
きっと戦いが終わっても鎮まることの無い彼の身の内の燃えるような嵐を
この身にぶつけることで鎮めようとしているのだろう・・・
それでいい・・・彼の役に立てるのなら・・・それで・・・
頬を雫が伝い落ち、ネコ娘の意識はまた混沌とした闇の中へ溶けていく。
二人を開け放した教室の窓から覗く月だけが朧に照らしていた・・・
完
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