熱醒まし


 −−−これも駄目かぁ・・・−−−

ネコ娘は背中に両腕を廻すと小さなホックを外し溜息を吐いた。

『背中も前も区別つかねぇガキ!!』___前にねずみ男の奴にそう言われたことがあったが
いつの間にかネコ娘の二つの果実はすっかり育ち、今ではそのことでからかわれることは
無くなった。
だが、持ち合わせてるブラジャーの殆どが今のネコ娘には窮屈で
少し動いただけで二つの果実が零れ落ちそうになり気になって仕方がない。

果実を隠す白いレースが畳にパサリ・・・と、落され
目の前の鏡には恥ずかしそうに両腕で隠す自分自身の姿が映し出された。

−−−男の人に触れられると大きくなるってホントだったんだぁ・・・−−−

身体中に残された鬼太郎の愛撫の痕に彼との行為を思い出しその身の奥が熱くなる。
知らず知らず指が耳から首筋・・・そして鎖骨から膨らんだ果実の頂上へと
彼のそれと同じように這っていく。
が・・・
彼のあの冷たく薄い唇から受ける愛撫とは違い、この身が跳ね蕩けそうになることはない。

−−−にゃっ!何で私、こんなコト・・・−−−

イケナイことをしてしまったかのような罪悪感と羞恥心がネコ娘を襲う。

『ネコ娘・・・凄くHな顔してるよ・・・』

熱い吐息の彼にそう言われたことがあるが・・・鏡に映し出されるその表情はきっと今も・・・

ネコ娘は鏡に曇り除けの布を掛けると、身体の奥に生じた炎を消す為か
風呂場へと足を向けた。






 ザップーーーーーーーーン・・・

その身の火照りを鎮めるかの様にネコ娘は水を張った湯船に飛び込み
大きく一度息を吸うと頭まですっぽりと沈んでいった。

コポ コポ コポ・・・耳に届くのはただ水の音だけ・・・
息が続くまで冷たい水に沈んでいたら、この身に潜む熱も治まるだろうか・・・?

目を閉じ、膝を抱えたネコ娘を残したまま、暫し静かな時間が流れていく・・・
が、流石に息が続かなくなってきた。

−−−でも・・・もうちょっと・・・−−−

・・・この身の熱を冷ましたい・・・

不意にネコ娘を包み込む冷たい世界が揺れ、誰かに強く腕を掴まれ引き上げられた。

「もう限界だろ?」

「き・・・鬼太郎?!なんで?!いつから?!」

驚くネコ娘の問いに鬼太郎が意地悪な笑みを浮かべ

「ネコ娘・・・凄くHな顔してるよ・・・」

朱に染まった頬を撫でる。

「自分じゃ感じなかった?」

「!!」

「じゃぁ・・・これなら・・・?」

鬼太郎はネコ娘の手に自分の手を添えると彼女の首筋から鎖骨・・・そして胸へと
指を這わせていく・・・

「にゃ・・・はぁ・・・」

触れているのはさっきと同じ自分の指なのに・・・動かしているのが鬼太郎だと思うだけで
その部分が蕩けそうになる。

「おいで・・・」

鬼太郎に手を引かれ風呂場を出ると部屋の鏡の前に座るように導かれた。
鏡に掛けた筈の曇り除けの布は上げられ、ネコ娘とその後ろで彼女を支える様に座る
熱を帯びた隻眼の鬼太郎が映し出されている。

鬼太郎は先程と同じ様に・・・だが今度は彼女の両手に彼の手を添え身体中を撫でる。
一方の手は果実を包み込み指の間にピンクの突起を挟み込むように・・・
もう一方では若草萌える花園近くの太腿を焦らすように・・・

「いにゃぁん・・・きたろ・・・恥ずかしいよぅ・・・」

しかし鏡に映し出されるその表情は決して嫌がってなどいない・・・むしろ・・・

太腿を撫でていた手が花園を撫で上げた途端

「にゃぁぁん・・・」

彼女の背が反った。

「鏡に映る自分の乱れた姿で軽くイッた?」

ネコ娘の耳元でクスクスと笑う鬼太郎だが、その吐息は熱い・・・

彼が動かすネコ娘の指が花芯を転がし、そして蜜壺にゆっくりと差し込まれる。

「にゃっ!」

初めて感じる己の蜜壺は自分の指にさえ、絡み付き吸い付いてくる。
鬼太郎は自分が・・・自分だけが知る彼女の一番弱い部分に彼女の指を導き
刺激していく。

「にゃはぁ・・・そこは・・・ダメ・・・」

淫靡な水音が響く中、嫌々をするようにネコ娘の首が何度も横に振られ、身が跳ねる。
鬼太郎はそんな彼女の顎を横に向け唇を割ると口内を思う存分に味わいながら
蜜壺に沈められている彼女の指の動きを速めた。

「いにゃ・・・もう・・・イっちゃう・・・」

ネコ娘の意識は天空高く飛ばされ、そのまま奈落の底へと堕ちていった・・・






 −−−もし・・・ボクが長く帰らなくても・・・これで・・・−−−

もし・・・もしも敵妖怪に敗れるようなことがあっても幽霊族の鬼太郎は死ぬことはない。
だが・・・またゲゲゲの鬼太郎として形を成すまでには長い時間が掛かるだろう・・・
その間、鬼太郎に与えられるだけの喜びしか知らないネコ娘をひとり残すことになるのだ。
今日の様に火照ったその身を冷たい水に沈めるだけでは鎮まりきれるものではない。
その時・・・きっとあの二人は行動を起こす・・・そう鬼太郎には確信があった。
だって・・・

−−−ボクでもそうするだろうからねぇ・・・−−−

身に潜む火照りを己で鎮める術を知らないネコ娘は彼等につけ入る隙を与えてしまう・・・

−−−でも・・・これで暫くは待っていられるだろう・・・?−−−

再び鬼太郎が鬼太郎として形を成すまで・・・その身の熱を己の指で鎮めながら・・・




−−−それにしても・・・これはどうしようか・・・−−−

腕の中、意識を手放したままのネコ娘の身体を抱く鬼太郎に
ビクン ビクン 脈打ち隆起した彼自身が早く早くと催促する。
このままコトを進める事も出来る・・・
が、やはり・・・羞恥に潤む彼女の瞳をもっと見たい・・・もっともっと彼女を・・・

「う・・・ん・・・きたろ・・・」

「気が付いた?・・・ネコ娘・・・」

ネコ娘を見つめる鬼太郎の口元は薄い笑みを象っていた・・・





                      




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