「満開の桜の下で・・・っていうのも風流だよねぇ・・・」

すぐに鬼太郎の言葉の意味を理解したネコ娘が戸惑いと恥じらいが混じり合ったような
表情になる。
いつものことだ・・・でも・・・

−−−これからが本番なのに・・・ねぇ・・・−−−

鬼太郎の唇が微かに薄い笑みを象った・・・



「いつもボクが誘う様に・・・今日はネコ娘がボクを誘うんだ・・・
 これは指切りの罰事だから・・・出来ないは無しだよ」

くすくす笑いながら・・・それでいて熱を帯びた声色で囁く。
鬼太郎やネコ娘たち妖怪にとって、指切りは契約と同じ意味を持つ。
指切りをしてなお約束を違えれば・・・相手に殺されても文句は言えないのだ。

「で・・・出来ないなんて言わないわよ!す・・・すればいいんでしょ!!」

強気な言葉だがその声色が微かに震えている・・・それだけで鬼太郎の嗜虐心が刺激され
ぞくぞくした熱が駆け巡る。

「それじゃ・・・最初は・・・」

鬼太郎は隻眼を閉じ、ネコ娘が唇を重ね易いように顎を少し上げる。
暫くするとネコ娘の甘い香りがだんだんと近づき、鬼太郎の唇に軽くネコ娘の唇が重ねられ
すぐに離された。

「いつもボクはそんな風だったかな?それとも出来ない・・・とか?」

「ち・・・違うわよ!今のはちょっと・・・ウォーミングアップっていうか・・・」

心の中は恥ずかしさでいっぱいなのだろうが、言葉はあくまでも強気だ。

「そう?・・・ならいいけど・・・」

鬼太郎はもう一度その隻眼を閉じる・・・すると今度はすぐにネコ娘の唇が重ねられ
鬼太郎の少し開いた唇からネコ娘のザラリとした舌がおずおずと侵入し
彼の舌に絡められた。
ぴちゃぴちゃと二人の唾液が混ざり合う水音が耳に響く・・・鬼太郎はネコ娘の手を取り
自分のちゃんちゃんこの紐へと導いた。
これぐらいの手助けをしないときっと先には進めない・・・

ちゃんちゃんこの紐が解かれ、学童服のボタンがひとつひとつと外され
スルリと滑り落ちていく・・・
二人の唇が離れるとネコ娘の顎を伝う唾液を鬼太郎は舌で舐め取り、
弧を描く隻眼が___次は?___と、語りかけている。
ネコ娘の震える舌が鬼太郎の首筋を通り、少年ながら鍛えられた胸板へと這わされる。
胸の小さな突起を舌で転がすと鬼太郎の身体がピクリと動いた。
鬼太郎はネコ娘のたどたどしい愛撫を受けながら、彼女の服の後ろのボタンを外し
襟元の細いリボンをシュルリと解いた・・・そこで気付いたように手の動きを止め
苦笑する。

−−−ネコ娘だと・・・受け身でいるのはなかなか難しいよ・・・−−−

昔も今も鬼太郎と関係を持ちたがる女はたくさんいる。
そんな女達は、なんとか彼をその気にさせようとあらゆる手練手管を駆使する。
だから鬼太郎はただ寝ているだけ・・・途中経過など面倒なことは相手の女に任せておけばいい・・・
そして熱を吐き出した後はサッサと着替えて後ろも振り向かずに女の塒を後にするのだ。
彼の心を欲しがり纏い付く女は煩わしい以外の何者でもない・・・
そんな女は二度と自分に近づけさせない。

それが今ではどうだ・・・この猫と三日と離れていられない・・・
その身に散らした花びらが消えかかった頃には、また新たな花びらを散らし
常に彼女が自分を想う様に仕向けさえする。
今日の罰事も吐き出すだけの女達の様に誘ってほしい訳ではない。
彼女の羞恥に震える様を堪能したいだけなのだ。

−−−キミは殊更特別なボクだけの猫・・・−−−

そろそろ許してあげようか・・・このままの彼女のペースでは
まるで自分がお預けの拷問をされてるようだ。
まだ彼女の透き通り吸い付くような肌理の細かい肌も柔らかく彼の掌に丁度良い大きさの二つの果実も
服の下に隠されたままだ。

鬼太郎は指でネコ娘の顎を上げ、その唇を乱暴に奪い半ば強引に舌を侵入し絡める。
彼女の服も下着も全て剥ぎ取り、彼自身を窮屈に閉じ込めているズボンと下着も取り去った・・・

「鬼太郎・・・罰事は・・・?」

そう言うネコ娘の瞳は先程よりずっと艶めいている・・・
やはり彼女は責められる方がいいらしい・・・
それはそうだ・・・

−−−だってボクがそう教え込んだのだから・・・ねぇ?ネコ娘・・・−−−

桜の花びらが舞い散る中、鬼太郎はネコ娘を組み敷くと、その身体中に舌を這わせ吸い付き
花びらが散らされていく・・・
親指が花芯を捕え、二本の指が蜜が溢れる蜜壺を弄る。

「にゃぁ・・・きたろ・・・いにゃん・・・」

ネコ娘の白い首と背が反り、彼女は堕ちていった・・・

鬼太郎はぐったりした彼女をうつ伏せにすると桃尻を割り、蜜壺に彼自身を埋める。
達したばかりの身体に更なる快感を与えられ、またネコ娘の甘い声が響く。
蜜壺からは蜜が溢れ、太腿を伝い落ちる・・・また大きな波がネコ娘を攫おうとしたその時、
急に鬼太郎が動きを止め、彼自身を蜜壺から抜いてしまった。

「・・・きたろ?・・・」

「もうイキそうなんだろ?その顔、見せてよ・・・」

彼女を仰向けにすると、またその身を貫いた。
鬼太郎の動きが速まる・・・

「にゃぁぁん・・・鬼太郎も・・・一緒に・・・」

蜜壺が彼自身を締め上げ、二人は同時に奈落の底へと堕ちていった・・・





ネコ娘が意識を取り戻し目を開けると、桜の木に凭れた鬼太郎にしっかりと
抱えられていた。
身体にはちゃんちゃんこも掛けられている。

「鬼太郎・・・」

「うん?」

「約束の時間に遅れて・・・ごめんなさい・・・でもね・・・」

「店長の車が故障したんだから仕方ないよ」

「うん・・・・・・って、何で鬼太郎が知ってるのよ?!!まさか・・・!!」

「鈍い猫・・・今頃気付いたのかい?」

クスクス笑う鬼太郎に猫化して怒ってみせるネコ娘だが
簡単にその腕を絡め取られ、舞い散る桜の下でまた組み敷かれるのだろう・・・



                




         
閉じてお戻りください